桐朋女子中・高等学校|デジタルパンフレット
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(東京工業大学理学院化学系修士課程)理科教員 M・Y先生卒業生 M・Tさん一緒に化学談義ができてうれしいです。化学の面白さを教えていただきました。「桐朋生」で、よかった。Learning by Doing 11 Toho Girls’ Junior and Senior High School - School Guide 2025Y先生 Tさんが高1と高3のときの担任が私でしたね。Tさん はい。でも私にとってY先生は、担任の先生というだけではなく、化学の面白さを教えていただいた「化学の先生」としての存在も大きいです。桐朋女子の理科の授業は実験が多く、しかも2〜3人の少人数で行うので、誰もが何かしらの役割を担って実験に取り組めました。大学でも数多くの実験を行いましたが、大学に近い実験量を桐朋女子で経験できたと感じます。Y先生 春休みと夏休みの「化学実験実習」にも積極的に参加してくれましたね。Tさん 朝から夕方までずっと実験できる楽しいイベントでした。実験の魅力は、次から次へと疑問が浮かんでくるところです。実験する度に「なぜ?」が生まれて、それを実験で実証すると、また新しい「なぜ?」が出てきます。自分で「実験ノート」を作り、疑問点を調べても分からないところは先生に質問し、それをノートにまとめてという作業を繰り返していました。そのノートは大切に保存していて、今でもたまに見返しています。Y先生 確かにレベルの高い質問をいくつもされた記憶があります(笑)Tさん 高校では学ぶ範囲が決まっていて、そこを超える部分は質問しても「大学で勉強してね」で終わってしまうこともあると思います。でもY先生をはじめ桐朋女子の先生方は、その先の世界で学べることまで解説してくださり、それがきっかけで大学でも化学を学びたいと考えるようになりました。Y先生 卒業後、理系に進む生徒は多くないのでうれしかったですね。大学生になってからも交流は続いていて、専門的な化学談義ができるのも教師冥利につきます。それとTさんも高校時代に参加していた「化学実験実習」に実験サポートとして来てくれて、生徒たちの疑問に答えたり、相談に乗ってくれたりするのも助かりました。Tさん 高校生と一緒に実験や部活、進路についてのお話ができて、私自身も楽しい時間でした。Y先生 あらためて高校時代のTさんを思い出すと、化学をはじめとした勉強面はもちろんですが、友人も多くて、学校行事にも積極的に取り組んでくれるなど、担任としてとても頼りになる生徒でした。Tさん 確かに勉強面以外にもY先生には、いろいろと相談に乗っていただいたり、日常の些細なことで笑い合ったり、普段から楽しくお話しする機会が多かったと思います。進路相談の面談でもあらたまって緊張することもなく、「私のことを理解してもらえている」と感じてうれしかったですし、私の友人たちも先生に対して同じように感じていたようです。そうした関係性が続いている卒業生が私を含め多くいるところが、桐朋女子の魅力の1つだと思います。Y先生 これから先の目標は決まっていますか?Tさん 現在は海外進学も視野に入れ、新たな環境で勉強に取り組むことを考えています。Y先生 海外で視野を広げ、さらに成長したTさんとお会いするのが楽しみです。機会があれば、また生徒たちにも話を聞かせてあげてください。Tさん 私もまた桐朋女子で、先生方や生徒のみなさんといろいろなお話ができるのがとても楽しみです。桐朋女子での学びが、支えが、未来への一歩を踏み出す原動力に。

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