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2024年度 高校卒業式

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つぼみをいっぱいに膨らませたたんぽぽは、暖かな春の日差しのぬくもりを感じつつ、花咲く瞬間を静かに待っています。
そして今、たんぽぽよりも一足早く、皆さんもまた、新たに花咲く未来への門出のときを迎えました。
本日、桐朋女子高等学校をご卒業される81期黄色の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
在校生を代表して心よりお祝い申し上げます。


3月13日(木) 高校の卒業式が執り行われました。
「在校生のことば」では、部活動や体育祭の応援交歓での黄色の方の姿を思い浮かべながら、一つしか違わないはずの先輩方の追いつけない背中の大きさ、度量の深さについて述べ、最後は以下のように締め括っています。

最後に、こんな言葉を紹介させてください。
「踏まれても踏まれても、我は起き上がるなり。青空を見て微笑むなり。星は我に光を与え給うなり。」
これは仙川にゆかりのある作家、武者小路実篤が残した言葉です。
新型コロナウィルスという大きな困難に直面しても前を向き、立ち上がるその姿は私たちに大きな希望を与えてくださいました。
冬の間人に踏まれ、雪に踏まれても咲くタンポポの花は土の下で地下茎で繋がっています。
また、一輪に見えるタンポポの花も、実は百から二百もの花のあつまりなのだそうです。
春からそれぞれ別々の場所にいても、桐朋生活で培った団結力や仲間のことを忘れないでほしいと思います。
またタンポポは一輪の花からたくさんの種子を飛ばします。
私たちは黄色の方が培ってこられたたくさんの種を大切に育て、これからの桐朋を守っていきたいと思います。
黄色の方の新しい道が明るい光で照らされ、タンポポの花言葉のように「幸せ」でありますよう、在校生一同心より願い、在校生の言葉とさせていただきます。

「卒業生のことば」では、黄色の仲間、部活の仲間、後輩である在校生、先生方と職員、学年の先生方、そして保護者へ、一つ一つの感謝の言葉を丁寧に述べました。
締め括りに述べた黄色の仲間へのメッセージを抜粋して掲載します。

最後にもう一度、黄色のみんなへ。

ついに卒業です。くだらない話を毎日のようにできた日々も終わってしまいます。とても寂しいです。終わってほしくないです。この先、それぞれの道に進み、時には強い風が吹くことがあるかもしれません。みんながそばにいないことが、とても不安です。

でも、そんな時は思い出しましょう。私たちはコロナという大きな風を受けても、ここまでやってきました。そして今もこうして立ち続けています。一本のひまわりでは耐えられなくても、支え合えば倒れないことを知っています。私たち「ひまわり」の根っこはこの先もずっと繋がっている、そう信じています。

だから胸を張って、まっすぐ生きていきましょう。またいつか、新たな光を浴びて、今よりも咲き誇った黄色のみんなに再び会えることを心から楽しみにしています。みんなと桐朋で出会えて良かったです。本当に、ありがとう。みんなが大好きです。


卒業生は自分たちを学年通信名でもある「向日葵」に、
在校生は「たんぽぽ」に喩えているところが面白いですね。
学年色を大切にする本校ならではの風情です。
また、本校は卒業式も生徒が主役。卒業証書を受け取る生徒と校長の位置にご注目ください。

卒業生の皆さん、こころの健康とからだの健康を大切に
向日葵のように、たんぽぽのように、それぞれの地で咲き誇ってください!!

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