A入試とは
桐朋女子の教育は、入学試験からはじまります
桐朋女子の入学試験に、難問奇問の解答技術や、中高校生レベル以上の知識は必要ありません。A入試の筆記試験では、小学校の日頃の勉強を確実にものにすることが何よりの準備となり、また口頭試問では、受験生の持つ「授業を受けて育つ力」を、公平な条件のもと複数の教員の目で確かめる方法を採用しています。
基礎の上になりたつ、「総合的な力」を見ています。
桐朋女子では、生徒が自分で学習する意欲を持ち、努力を重ね、自分の可能性を広げてほしいと願っています。そのために、自分で考える力やコミュニケーション能力、そして表現する能力を育てます。そうした力を育む素地になる力を見るために、口頭試問が採用され、50年以上の実績の中で、その有効性が確かめられてきました。
<口頭試問のねらい>
- (1) 小学校で学んだ知識の量や解答の正否のみをみるのではなく、初めて学習することにも積極的に興味を示し、学んだ内容をきちんと整理・分析・判断して、質問に応じて新たな方向に広げることができるか。
- (2) 思考の過程を自分の言葉で表現できるか。
- (3) 口頭試問の最中に間違いに気づいたとき、答えにたどり着くためにどのくらい柔軟に、粘り強く考えることができるか。
授業や作業で準備、自然な対話を通して試問が行われます。
まず最初に、授業形式やビデオ視聴などの準備時間があり、それをもとにしていくつかの課題に取り組みます。試問室では、質問だけではなく、答えがわからない生徒には分かるように説明しますので、正答にたどり着く達成感を感じてもらうこともできるでしょう。
20~30数名のグループで約40分の授業を受けて、課題について自分で作業を通して考えるということを、あらかじめ行います。
教室移動
受験生一人につき、複数の教員が試問を行います。準備室での課題の答え、そこにいたる思考の過程の確認、そして新たな質問がなされます。
特別な準備は必要ありません。会話が上手でなくても大丈夫です。
特別な準備は不必要で、小学校6年生として、身につけておくべき基本的な生活態度や基礎的な勉強がきちんとできていることが大切です。読書やご家庭でいろいろなことについて話し合ったり、世の中の様々なでき事や問題を自分なりに考えたりまとめたりする学習も有効です。
「口下手」「口が重い」といった受験生が不利になることもありません。試問の教員は、その都度ヒントを出しながら、受験生の「なぜそのように考えたか」を確認していきます。
筆記試験では、小学校で習う基礎力が身についているかどうかを見ます。
漢字の読み書きや四則計算力などは、日ごろの学習で身についていることが大切です。
また、じっくり文章を読み、理解する力も問われます。
<筆記試験のねらい>
国語 | 語彙力・読解力・思考力・表現力など様々な力を見ます。 |
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算数 | 基礎的な計算力に加え、説明を読んで法則や新しい考え方を理解する力・応用力・根気強く考える力を見ます。 |