桐朋女子ピックアップ一覧
中学1年 特別時間割の企画
- 中1
演劇集団「風」の「バリアフリーアクティビティ」
3月12日(火) 東京演劇集団「風」の俳優、西垣耕造さんを講師にお迎えし、「コミュニケーション・ワークショップ」を体験しました。「互いの存在を認め、受け止める」「互いの存在を支え、存在させること」を意識しながら、体を動かしました。「行動(action)と反応(reaction)が共に共鳴し合って循環することで、面白い集団になっていく」など、講師の先生の説明にうなずきながら、これまで意識していなかった視点で生活を見つめることができたようです。
ゴジラ 第一作(1954(昭和29)年)と桐朋女子―「平和への祈り」をめぐってー補遺(1)
- 全校
2024年1月6日投稿、同タイトル(2)以後の補遺編です。
3月11日、東日本大震災(津波被害と福島の原発事故)から13年目の日の朝、山崎貴監督『ゴジラ―1.0』が米アカデミー賞視覚効果賞を受賞との朗報が届きました。日本の市民が決して忘れてならない日の受賞、初代『ゴジラ』の円谷特撮チームに相当するVFX担当の白組スタジオが桐朋女子と同じ調布市内にあること、先にご紹介した70年前のゴジラと桐朋女子の不思議なご縁などを併せて、その後判明した新情報を「補遺」として、2回に分けてご紹介いたします。
歴史の偶然と必然:第五福竜丸の犠牲と洞爺丸事故の狭間で
以前抜粋で紹介した撮影当日にまつわる学校新聞の記事全文です。
校内トピックス・ゴジラ撮影行わる:去る九月二十四日、午後1時から本校講堂に於て、全高等部生徒出演によって、東宝映画『ゴジラ』の撮影が行われた。これはゴジラをして水爆の恐ろしさを広く知らせる風刺映画であるとの解説の後、撮影にかかった。本校生徒出演は人々の永遠の平和への願いを女学生が“平和の歌”にたくして合唱する部分であり、又初めてのことであるので、むれるような暑さの講堂は、終始緊張した空気でみちていた。四カットの撮影は約二時間で成功に終わった模様。終了後、各体育班に記念品として、優勝槍が贈られた。なお近いうちに本校で、東宝映画写会が開かれる予定である。
昭和29年10月13日「山みず」第34号(3面)
当ロケ撮影の前日にあたる9月23日18時過ぎ、ビキニ環礁の水爆実験で被ばくした第五福竜丸の無線長、久保山愛吉さんが再生不良性貧血の治療過程で生じた危篤症状の末、亡くなりました。1945年の広島・長崎の原爆被害はGHQ統治下の「不都合な真実」であり、必ずしも多くの情報が開示されていませんでしたが、1952年のサンフランシスコ平和条約発効後、その惨状がようやく日本全体に共有されるようになっていました。そうした中で、8月末から容体が悪化していた久保山さんの病状は新聞やラジオを通じて日々報じられる国民的関心事となっていました。久保山愛吉さんの死は、原爆のみならず水爆でも日本人が犠牲となった、という意味で衝撃的なものでした。その日は「秋分の日」のために翌朝の新聞は休刊日でしたが、号外で大きく報じられました。テレビ放送がほとんど普及していない中、当時の多くの人たちはラジオを通じて、このニュースを承知していたはずです(※)。映画の合唱シーンに記録された本校生徒たちの、思いつめたような表情の背景に、こうした出来事があったことは特筆しておきたい事実です。若い感受性がとらえた心の内実を具体的に再現することはできません。しかし、この悲劇の前後にご遺族の久保山家には全国から3000通以上の中高生をはじめとする見舞や追悼の手紙が届いたといいます。それらは現在、江東区夢の島にある都立第五福竜丸展示館に寄贈されて整理・保存されており(*)、「感情の歴史学」の視点からの「記憶の解凍」を待っています。映画中の犠牲者やゴジラの死を悼む「平和への祈り」は、久保山愛吉さんの悲劇的な死へのレクイエムのように重ねて聞こえてなりません。
もう一点、彼岸過ぎにも関わらず「むれるような暑さの講堂」で「終始緊張した空気でみちて」撮影されたとあり、この日の東京の最高気温が29.5度であったことは先般ご紹介しました。この蒸し暑さの要因は、日本列島を縦に北上中の台風15号によるものでした。この強風と早いスピードを特徴とする台風は、26日に青函連絡船「洞爺丸」沈没(1155名が死亡、日本の海難事故史上最大、世界でも1912年のタイタニック号沈没に次ぐ海難事故)など甚大な被害をもたらした自然災害として、歴史に名を残しています。偶然とはいえ、これもまた歴史の奇縁を覚えずにいられないエピソードです。歴史の偶然と必然を考えさせられます。
マンハッタン計画始動(日米開戦の翌1942年、オッペンハイマーらが従事)を起点として、核と人類の関係をタイムライン化するならば、数々の節目が現時点まで認められます。広島・長崎の原爆投下、水爆実験に伴うビキニ事件と第五福竜丸被ばく、核軍拡とキューバ危機、NPTとその破綻など核兵器にまつわるものもあれば、「平和利用」に伴う諸問題、スリーマイル島・チョルノービリ・福島の原発事故災害や核廃棄物処理問題などもあります。2024年は「世界終末時計」が1947年以来史上最短の90秒前を指していると報道にありました。ビキニ事件70年目の節目の早春、『オッペンハイマー』と共に『ゴジラ-1.0』が国際的な映画賞で話題となることの意味とは何か、これからの地球を私たちは「どう生きるか」を、1954年初代『ゴジラ』の「平和への祈り」が問いかけているようです。
注:(※)(*)は第五福竜丸展示館学芸員の市田真理様からご教示頂いたものです。
高校2年黄色 探究論文発表会
- 高2
今年度高校2年生の「総合的な探究の時間」では、探究学習の集大成として論文を作成しました。昨年度のTプロジェクトやそれまでの教科学習で培った課題発見能力、情報収集力、考察力などを活かして、各自の興味関心に基づくテーマで書き上げました。限られた時間ではありましたが、力作、大作、はたまた個性的な作品まで多様な論文が集まりました。生徒たちはこれらをお互いに読み合い、評価し合いました。以下にテーマの一例を紹介します。
・保育士の「連絡帳書き」の業務をICT化することはできるのか?
・東京都町田市から始める食農教育の推進と農業の今後の可能性について
・上げ馬神事を安全に行うには?
・河童はいるのか?
・高校野球に見るZ世代の部活動
・宝塚歌劇再演作品における演出の変更は時代の変化をどのように表しているか?
将来の進路に関連するもの、趣味が高じたもの、はじまりは違ってもどれも手にとって読んでみたくなるものばかりでした。生徒たちも同じ黄色の仲間たちの論文に多くを学び、刺激を受けたことと思います。
中1紫 本のPOPコンテストに入賞しました。
- 中1
◇夏のポップコンテスト㊗入賞おめでとう!◇
( https://www.poplar.co.jp/schoolLibrary/pop-contest/results2023/ より引用。)
2023夏の国語課題として本のPOPを作成し、「POPコンテスト(ポプラ社主催)」に応募しました。そこで紫の仲間の作品が、【本の魅力が伝わるPOP賞】に輝きました!おめでとうございます!
書名:『地球人記 Life on earth』
小松義夫/著 出版社:福音館書店 発行年:2001
『中1紫ビブリオバトル大会~この一冊をあなたに~』が開催されました。
- 中1
3月8日(金) 自分の好きな本についてその世界を語り、他者に伝える力をつけるということを目標に、学年全員が準備してビブリオバトル大会に臨みました。大会に先立ち、まず自分のアピールする本を決め、冬休みに〈ビブリオバトル準備シート〉を作成、自分のおススメの本についてその魅力を書き出し、それをもとに、スピーチ原稿を完成させました。2月テストZone終了後、クラス内で予選会を実施、各クラス代表2名が選ばれ、3月8日の特別時間割に代表者10人による本選となりました。それぞれが自分の選んだ本の魅力を存分に語り、聞き手を魅了していました。後日“チャンプ本”が発表になります。楽しみですね。
終了後に書かれた紫のみなさんのコメントを抜粋して、紹介します。みなさん、読みたい気持ちがあふれたようです。来年もがんばりましょう!
「全部読んでみたくなった。」「みんな発表の仕方が違っていて、とても面白かったです。みんなが紹介した本、全部読みたくなりました。」「来年は自分も力をつけて本選に行けるようになりたい。」「来年はもっと色々なジャンルの本を読んで違うジャンルで挑みたい。」「みんなそれぞれすてきなプレゼンで感動。もっともっと聞きたいなと思いました。来年もでたい!」「全員のビブリオバトルを聞いて、同じ学年とは思えない人が沢山いてすごいと思った。来年に向けて今日のことを参考にしていきたい。」「代表者のみんなは、やっぱり声が大きくてききとりやすい。」「先生からの質問に対する答えがかっこよすぎて、その本が読みたくなった。」「みんな本の良さをまとめるのが上手で、全部面白そうだったし読んでみたいと思った。」「今日のみんなの発表をきいて私ももっとがんばらなきゃと思った。」
中学バレーボール部 第9ブロック1年生技術研修会優勝!
- 部活動
3月3日(日) 中学バレーボール部は第9ブロック1年生技術研修会に出場し、見事優勝しました!
1年生(紫)だけでチームを作るのも、試合に出るのも、初めての大会。まだまだ試合慣れしていないところも多々ありましたが、2試合とも勝ち切れてこのような結果と賞状をいただくことができたのは、大変すばらしいものでした。本当によく頑張りました。
ここまで温かくサポートしてくれたご家族の方々、練習に付き添ってくれた先輩の方々に、よい報告ができたのではないでしょうか。引き続き感謝の気持ちをしっかりバレーボールのように”つないで”いきましょう。
掲載写真は、観戦された保護者の方々からいただいたものです。ご提供ありがとうございました。この場を借りて感謝申し上げます。いつも温かいご支援、誠にありがとうございます。来年度もよろしくお願いいたします。
美術部 全日本学生美術展 団体賞受賞 出品作品を東部公民館に展示します
- 部活動
全日本学生美術展(全日本学生美術会主催)に出品し、いくつかの個人賞と団体賞の努力賞をいただきました。出品作品は3月6日~28日まで桐朋女子のすぐそばにある調布市の東部公民館に展示させていただく事になりました。多くの作品を展示するので、前期後期の二期に分けて行います。3月16日が前・後期の入替日です。詳細な開館日時やアクセス方法等は調布市HPの東部公民館のページをご覧ください。
東部公民館に展示の詳細な内容についての問い合わせを直接なさるのはお控えください。
生徒の皆さん、地域の皆様、保護者の皆様にもご高覧いただけましたら幸いです。
写真は搬入時の集合写真と受賞後に賞状と一緒の高校2年生です。
中2白 ビブリオバトル本選!
- 中2
2月21日(水)にビブリオバトルの本選が行われました。各々が本を紹介し、その本に対する概要と熱意を発表して競います。事前の予選で選ばれた15人は、限られた時間の中で本の面白さを伝えようと頑張っていました。審査は学年の生徒全員で行います。どの本に対しても真剣に聞き入っていました。
中1紫 総合の時間 チームで問題を解決しよう!~“バンガロー殺人事件 真犯人は誰だ?”~
- 中1
2024年2月21日(水)中1総合の時間の企画です。今回はチームで協力し、“バンガロー殺人事件”の真犯人を探し事件を解決するというMissionに取り組みました。
全員が刑事になって、自分が収集した情報を話す言葉だけで伝え(文字や絵を書いた紙やメモなどを他者に見せることは不可、という条件のもと)、メンバーと共有し、事件を解決に導きます。自分の持っている情報を他者に、正確に、しかも話すことだけで伝えるのはとても難しいことですが、全クラス、白熱したチーム戦が繰り広げられていました。制限時間である時効のあと、チームごとに犯人の名前を黒板に書き、その理由を説明、続いての担任の先生の真犯人発表に大きな歓声があがりました。協力して最後の結果にたどり着いた時の、あの充実感を味わえたようです。
以下、最後のふりかえりシートに書かれたコメントです。
「すっごく楽しかったです。またこういう企画にぜひ取り組みたい。」「人に伝える、人から聞くということを大切にすると仲も良くなり、それはとても大事なことだと思いました。」「自分一人の力では叶わないことも、みんなの力を合わせれば答えにたどりつけるという、とてもいいことを知りました。まだ自分に記憶力があり安心しました。」「グループみんなで沢山話せてよかった。普段あまり話さない人とグループになったおかげで話すことが出来てよかった。」「このゲームで、自分の意見を人にわかりやすく伝える工夫をする力がついたと思います。」「指紋の伝え方が難しくて、指紋の形を体でまねたり、ポーズをとったりしました。」「自分も役に立ててよかった。」「自分の伝えたいことを言語化するのは難しいと思った。」「もしやみんな天才なのでは?と思った。」「なぜあの犯人なのかまだ納得ができない。」「チームワークが試されていてとても面白かった。」「数学の証明を皆で解いているみたいで楽しかったです。」「みんなで考えて一つの答えを出すのがとても楽しかった。言いたいことを言える環境を作ってくれて言いやすかった。」「家族でもやってみたいなと思った。」「語彙力がないと生きていけないことに気づいた。」「コミュニケーションはやっぱり大事だなって思いました。」などということが書かれており、テスト前の充実した総合の時間になりました。
中1紫 総合の時間 Intercultural Communication~異文化間コミュニケーションの実践~
- 中1
2月14日(水)今回は“異文化間コミュニケーションの体験”を目指して、電気通信大学から留学生のみなさんをお招きし、言語や非言語による異文化間コミュニケーションに挑戦しました。
各クラスのHR教室で話して下さった留学生は、以下の5名の方です。それぞれの国の文化について、そしてご自身の日本での研究内容について、熱く語って(もちろん英語で!)くださいました。
1.Wandal Tyler Winnさん(米国アラスカ州)C組へ
2.Antonia Holsten さん(ドイツ)D組へ
3.Toshiba Kamruzzamanさん (Nickname Kingshook)(バングラデシュ)B組へ
4.Rakotovao Lovanantenaina Omega さん(Nickname: Lova)(マダガスカル)E組へ
5.Faurdoir Ndimumahoroさん(ブルンジ)A組へ
事前学習としては、留学生のみなさんへのWelcome Speechの準備をし、代表者が歓迎のメッセージを伝え、加えて桐朋女子についてのことを英語で紹介しました。その後、留学生のみなさんの話を聴いた後に、各自が質問を考え英語で伝えられるように準備し、質問しました。自分の質問に対する英語でのお返事に、一生懸命聞き入っている中1のみなさんの表情が印象的でした。
今日のこの時間をきっかけに、海外の国の文化に興味をもち、外国で活躍したい、こんな研究がしてみたいと感じた人も、きっといることと思います。まずは英語の授業で、聞く力や話す力など、英語での表現力に磨きをかけていきましょう。